6.16.2024

喜劇と喜劇

大林幸子と小森純子は幼い頃からの友人。

大林は優等生で高学歴・花形の職にも就き、今は幸せな結婚生活で二人の子供を育てている。

小森は何かと不遇な苦労が多く、詐欺や借金、男問題に足枷をくらい今は闘病生活をおくっている。

そんな対照的な人生だが二人はたいそう仲が良く、小森は大林を妬むことなく、大林は小森をあざ笑うことなく、お互い応援し合う関係にあった。

大林は最後の最後でいろいろ失った。小森は最後の最後で安堵と報いを手に入れた。

二人とも仏の顔で生涯を終えた。

6.09.2024

エンディング不要

秋本晴海がどのように生涯をおえたのか知られていない。幸せな家族にかこまれていたのか、一人でひっそりだったのか。観音の顔だったのか、修羅だったのか。

多くの人にとって秋本の記憶は、もっとも活動的だった30-40代のころのものだったはずだ。もがき、つながり、ときには成功し、たくさん失敗し。

小学校の先生だったらしい。