7.14.2019

天職

檜木政宏63才。

定年目前に振り返り、我ながら順当な人生だったと思う。幼少期は子供らしく愛され、思春期は反抗して成長し、若かれし頃は多少の無茶をして、自分で言うのも何だが人思いの大人になった。前線から退いた現在、自分の子供や後輩が葛藤したり成長する姿を見守るのが楽しい。

100才の時代という。今まで大きな病がなかったのは幸いだが、それは先がまだ長いという兆しでもある。人様に迷惑かけたくないのが大前提だが、40年間「人に迷惑をかけない」といっても大義に欠ける。隠居生活したいわけでもないし、何らか人との関わりは持ちたいと思う。時には妻と二人きりも悪くないが、正直なところ間が持たないだろう。

あるものは経験、時間、心の余裕、多少の金。ないものは体力と勢い。これといった趣味はない。好きなことは人と関わること。

とりあえず新興宗教「檜木の家」を立ち上げることにした。時間はあるので、中身はこれから考える。