5.09.2020

不信の停止

「ウソじゃないか」

「いや、嘘ではなくて、空想の話でさ。フィクション」

「クーソー?ハクション?」

「そう、空想。頭の中で作り上げたってこと。こういう人がいたり、こういう出来事があったら面白いね、とか、悲しいね、とかを伝えるためのお話」

「なんか、よくわからない。共感を得るために嘘つく必要があるの?本当のことを伝えて面白いね、とか悲しいね、って伝えればいいのに」

「でもさ、誰にも分かり得ないこととか。。うーん例えば宇宙の彼方に生命があるか、あるかも!って想像しないことには始まらないよね」

「そう仮説をたてて検証すればいいことだと思う」

「仮説をたてる前段階で、きっかけとなる夢や願望がないと」

「必然にかられて起きるんじゃない、そういうことは」

「そうかなぁ」

「わからんなぁ」

「それではこうしよう。私がお話を書いてみるから、冒頭に「これは作り話であり、ほにゃららを伝えるためです」とことわっておいて、最後に「っていうことがあったら面白いと思いませんか?」て付け加えてみるよ。どうかな?」

「君がなぜそんなに頑張るのかわからないけと、読んでみるよ」