12.07.2009

兎に角いそぐのだ

夕暮れがせまってくるので、ものすごくあせっている。
いや、ものすごくあせっている。わかるか。
ものすごく、だ。

私の計算だと、今日の太陽が暮れる前に新作を仕上げなければ、とんでもないことが起きる。締切だとか、怒られるとか、そんな生やさしいものではない。多くの人々の運命が狂う大変な事態が待っている。

私が何を作っているかというと「歌」である。あなた方もよく知っているであろう「歌」。言葉がずらーっとあって、メロディがあって、楽器をつけたりつけなかったりして、繰り返したり繰り返さなかったりして、歌ったり聞かれたりする、あれだ。

そいつを夜中までに完成させるのだ。
とにかく、急いでいる。

問題は、今回の作品がものすごく良い曲なのだ。売ったら間違いなく世界中のヒットになるだろうが、そんなことはどうでも良い。何から何まで完璧に仕上がる予定なので、涙せずに聞ける者は間違いなくいないだろう。人殺しをしそうな者が思いとどまるくらい正義感と希望と前向きさにあふれるサビ。すべての喜怒哀楽がすべての音符にのりうつったかのようなメロディ。それを今夜じゅうに世の中に発信しなければならない。売り出すとか宣伝するとかそんなことは全部、あとで良い。とにかく、出さなければ人が死ぬ。そして、できなかったなら私もいっそのこと自殺してしまった方がよろしい。

なので、ご飯を食べて一眠りしたら、明日の朝焼けに向かって徹夜をしてでもこの曲を完成させなければならないのだ。ないったらない。


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明日から週末まで、少しお休みをいただき旅に出てきますので、メールのお返事や電話の連絡が遅れてしまうことがあります。

どうかご了承ください。

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