11.05.2009

覆面調査の苦悩

ボコボコにされていた。まるで三人のチンピラに囲まれて袋叩きにあってるかのように、三人のチンピラに囲まれて袋叩きにあっていた。当然のこと、私はパニックしており冷静な思考は不可能だったが、そのとき一つだけふと思ったことは、彼らは「本気」だったということ。

金の欲しさがヒシヒシと伝わってきて、その瞬間に感動に近いものを確かに感じた。カツアゲに本気も手抜きもないかも知れないが、彼らの段取り、実行力から明らかな執念が見受けられた。最初は言葉で恐喝、それからかるいジャブ、それでも金をだそうとしない私を最後に全員全力で袋叩き。

見事なやりっぷりだった。肋骨が何本やられているだろうか。目の上が腫れてみえない。内臓出血もしてると思う。最終的に金が奪われて当然だ。彼らが場を去った後も、地面にうずくまった状態で死にそうだったがどことなく納得している自分もそこにいた。

それにふりかえ、助けに来た通りすがりの青年はどうだったかというと、これがなかなかひどいデキだった。大丈夫ですか、とどうみても大丈夫そうにない人間に問いかけるのだ。救急車、よびますか、ってそりゃあ、まぁそんな調子だ。善人側はただ働きだもの、無理もない。こっちも悪かったねぇ、助けてもらっちゃって、と簡単なパスを出してみても、ええ、ああ、とかえって気まずい空気になる。

最近の若者はいったい何がしたいのやら。

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