8.02.2009

シュガートーストを消化

三枝子に、男が付きまとうようになった。三枝子は商社に勤めるOLさん、26才独身一人暮らし。男こと達也は近所の花屋のせがれ、24才独身家業手伝い。出会いはご想像に任せておいて、多分問題ない。ストーカー話ではない。二人は至って健常者であり、最低限の愛情を受けて育てられ、人並みに恋愛に興味を持つものの過度な期待はせず、性格は多少つまらないがいい人であって、時と場合によってはとてもとても魅力的な人間と認められる場面もあるかもしれない。

そして二人の結末というのも、お互いにおいて良く良く考え抜いたことであって、それも愚直に現実だけを踏まえたものでなく、お互いのもつ感情や、夢、価値観、そんなのも適度に加味したので、誰の責めにも値しないのだ。あなたも聞いたら、二人に対する感心があったと仮定して、きっと納得したに違いないはずだ。

そして、やがて二人が年をとっていつかあの2009年の夏の出来事を振り返ることがあったとすれば、それは少し照れ混じりにはなるだろうがなんとなく甘酸っぱい何かが心に込み上げてくるであろう。

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