3.12.2009

久しぶりのアクセ

帰宅すると、家は静まり返っていました。

その日はいつもどおり、部屋の電気をパチっとつけて、部屋の住民たちが私を迎えてくれました。散らかったCDや本、楽器や機材、サクマドロップス、洋服。みんな、別に迷わなくても簡単に片付けられるものばかりなのですが、物を使っても出しっぱなしにしてしまうのは昔からの悪い癖です。強いていえば年に一度か二度、大掃除をして「やれば出来る」ことを確認するのみです。クローゼットはいつも、マヌケな半開きの状態となっています。

このかた30年もの間、人様に見せられる部屋を維持できていない。

その日は、見知らぬ新入りが机の上にいました。なんと説明すれば良いのでしょうか。数珠、じゃなくて、数珠っぽいんだけど普通のおじさんがブレスレットとしてつけてる、アレです。玉は木製で、紫のゴムバンドでつながっていました。お香の香りがします。おじさんくさいなぁ、と思うと同時に、なぜここに、と。たまたま去年は葬式が多かったこともあり、すっかり頭が「数珠」モード。よめが買ったのかな、と。しかし何故机の上に。

翌朝、早速よめに尋ねてみましたが、あたしが間違って買うわけないじゃん、という。そもそもこれ、数珠じゃなかったら何なんだろう?魔よけよ、魔よけ。つけとけば?

つけといた。

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