2.16.2009

お天道様はサウスポー

嫌みなくらい晴天の日、とある建築現場にて。

大工の連中が、木製一戸建ての枠組みの作業をしていた。男達は昼休み中で、何かもめごとが勃発している様子。大分年老いた棟梁が、仁王立ちで腕を組み、地べたに座る4、5人の若手に向かって説教している。かなりご立腹のようで、その迫力ゆえいくらガタイの良い若手でも、誰一人地面から目線を上げられないでいる。

現場で、しかも真っ昼間からビールを飲むとはどういう神経していやがる。依頼人が突然現れたらどう説明するんだ。誰かケガでもしてみろ、誰が責任とらなきゃならないか知ってやってるのかてめえら。意識が甘い、と。いしゅくしてまるで口答えできなくなった連中に対する怒りは増すばかりで、棟梁も言葉を果たすと一番近くに座っていた者の襟元をムンズと掴む。酒を仕入れたのはお前か。クソったれが。

やれやれ、こっちの方が確実にケガ人が出る。
こんな、嫌みなくらい晴天の日。

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