7.17.2008

スケベ心の一気飲み

このコーラを一気飲みできたら、何をくれる?
とあなたが私に尋ねてきたとしよう。

そこで私はほぼ間違いなくあなたに対して、何を突然言うんだい、とその根底を探るだろう。あなたがその時点で何を言おうと、多分、既にあなたのことを少し疑っていることだろう。そしてあなたは多分、ヒマだから、とか、私がさえない顔してるから慰めてやろうと思って、とかテキトーなことを言うに決まっている。

じゃあ、それはいいけど、そもそもコーラを一気飲みしたところで何故それが褒美に値する行為かは?私に何の価値があるのか、と、半場呆れながら私は一応、確認してやるだろう。笑顔はプライスレスだろうキミ、とあなたは懲りずにジャレてくると思う。そして一間おいて、すこし声を下げて、ちょっとした褒美で私に笑顔をくれるならば安いものだろう、と真面目そうに語るだろう。でたらめなことをシャーシャーと。

そうとなり、ここまで話に付き合ってしまった私は引き返すツテを失い、話に乗らざるを得ない状況となるだろう。じゃあ、100円玉か、カバンを持ってやるとか、コーヒーをおごってやるとか、ひとまず自分に害のないものを提案するのが私の性格だ。待ってましたとあなたはニヤっと笑い、いやいや、そこまで可愛いものでは安すぎるな、と鼻で笑う。

じゃあ、私から何がほしいというのだ。

ちょっと元気になってくれれば、それで僕は満足だよ。

バカ野郎。何がいいんだ。

じゃあ、アンタの大事にしている彼女さんを紹介してもらおうか。

どうでも良いといえばどうでも良いことだが、イヤと言えばイヤなことを、あなたが言ってくる。どんな悪さを企んでいるのかは、当然あなただってそう簡単に種明かしをするようなタマではない。

何なんだってば。

何でもないってば。君がいつも自慢気に話す彼女の顔を拝みたいだけだ。

コーラはキンキンに冷えてるか?

ああ、キンキンに冷えてる。

じゃあ頼もうか。

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