12.15.2007

不味いからといい

私はコーヒーが大好きです。毎朝飲みますし、日中も何杯かいただいています。飲み過ぎで気持ち悪くなってしまうこともしばしば。お煙草と同じように生活習慣の一つと化しているわけで、そうと言える人も私一人ではないはずだと思います。

私見としてコーヒーの味というのは、美味しい味と不味い味が同居しているものだと思います。熱々の一口はあれほど美味しく感じるのに、ぬるくなってしまったものを口にすると、こんなにも不味いものを何故飲むんだろう、と悲しくなります。あの香りに騙されているのでしょうね。

私が子供のころ、当時の祖父は自分で豆をひいて、古きよき方法でコーヒーをいれていました。私はそのころからコーヒーの香りが大好きだったことをなぜだか鮮明に覚えています。飲ませてくれと祖父におねだりしたりしましたが、なかなか味見させてくれず、コーヒーにまつわる神秘は深まるばかり、やがてその気持ちは強い憧れと変わっていきました。ボクも大人になったら「ぶらっく」というやつを渋くすすってタバコをふかすのだっ、とかたく自分に誓ったものです。

そういうこともあって、悔しいけれど今でも私は、コーヒーがぬるくなってしまっても違う意味で顔をしぶくして飲み干してしまうのです。あれほど不味いもの。大好きですから。

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