12.10.2007

全てを全ての人に

お昼休みによく使うコンビニがありまして、そこの店員さんのことがあまり好きじゃなかったんですよ。なんかね。

無愛想なのは結構なんですけど、気に入らないのはそれじゃなくて、客と一度も目を合わせたところを見たことがないのがどうしても気になっちゃって。つり銭を渡すときも、いらっしゃいませのときも、レジを見てるか微妙に目線をずらしてるか。なんか、これがわざとやってるのか、と思わせるくらいしぐさが不自然で。そのお店では頻繁に声かけ営業もやっていて、今日はおでんが10円引きですとか、ハムカツ発売しましたですとか他の店員さんたちが一生懸命、活気よくやってるんです。ところがコイツだけ明らかにやる気のないちっさな声で「いかがですくわぁ」と明後日な方向を眺めながらボニョボニョ言うわけです。

結果、こいつからは絶対、ハムカツを買ってやるまいとずっと思っていました。

ある日の正午、コンビニではいつものながーい列ができていました。そんで、目の不自由な若い女性がいたんですね。杖持って。何も商品を持たずに列にならんで、ちょうどヤツの列にあたったわけで。ヨーグルトはどこですか、と訪ねたかったらしい。コイツにあたっちゃって気の毒だなぁ、あ~あ、と思いながら私は隣の列から観察していました。

その店員の次の行動は予想通りというか、予想に反したというか。「ふぁーい」と相変わらずヤッホーな表情で、彼女の腕をとりヨーグルトのところまで案内していきました。この棚がこれで、あの棚がこれで。とてもつまらなさそうに、でもひたすら丁寧に。その女性もお気に入りのヨーグルトを何なり手にすることができたようで、なんだか笑みがこぼれていたような気がします。

ちょっとむかつくけど、ちょっと反省したのでした。

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