10.12.2006

未来デパートの欠陥品

改めて言うから恥ずかしいの。
私はとっても大好き、ドラえもん。

そんな中、巷で「ドラえもん・ザ・マジックひみつ道具コンテスト」というちょっぴりステキなイベントが話題になっている。何かというと、新しいドラえもんのひみつ道具のアイデアを一般募集し、一等賞の作品はアニメ化されてテレビで放映されるのである。正直、失神モノである。というわけで、高望みは一切ないが応募せずにいられなかった。

以下を出品したわけです。





22世紀の最先端技術を取り込んだと言われている「重りゅっく」(じゅうりゅっく)。未来デパートでは試作の段階でプロジェクトごと打ち切りになってしまっていて、開発者の意図や思いについて多くは知られていない。残されたのは一つだけのオンボロ試作品と、乱暴に書かれた一枚の設計図。なぜかドラえもんが持っている。

見かけは、20世紀に使われていたような子供用のリュック。機能は、名札に誰かの名前を書き込むと、重りゅっくのマイコンがその人の「人生の重さ」を実際の重量として測定して、背負ってる間その重さを体感することができる。たとえば、会社員が上司の名前を名札に書き込んだりすると、その上司が直面しているプレッシャーや慢性的なストレスに等しい重量を体感することができるし、もちろんその逆も可能だ。仮に子供が重りゅっくを着用した場合、自分の両親や先生の人生の重さ、友人の笑顔の裏にある苦労も知ることができる。自分の名前を書き込むこともできるそうだが、その効果はまだ知られていない。

当初は子供の教育用の道具と思われていた。ただ、説教がましいことに加えて膨大な開発の手間がかかっている割には、どんな名前を書き込んでも大した「重さ」の個体差が感じられないため打ち切りになったと思われている。未来デパートの人が重りゅっくの精密回路を何度も何度も確認した結果、正常に動作しているはずなのに・・・。

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