6.26.2006

寝返りパトロール

蒸し暑い。

私は横を向いて寝る。
仰向けだと、何かが落ちてくるときは恐いし、
うつ伏せだと、何かの時に窒息してしまう恐れがある。
消去法で、私は横を向いて寝ることになった。
右を向いて寝る。

ベッドの右端なので、壁に向かって寝ている。妻には背を向けて寝る。何か怒ってるの?と聞かれたことがあって、あぁ、そういう捉え方もあるのね、と思ったこともあった。全然悪意はないんだけど、右じゃないと眠れないわけだ。

寝返りを打つ。決まって右方向に寝返りを打つ。私がコマの軸となり、タオルケットを巻き上げながら寝返りを打つ。当然、途中で壁にぶつかる。不思議な体勢になっている。自由に動かせる左腕がマットレスの角にあたっていて、そこだけが涼しい。妻がうなり、バサバサ音がする。そして気づけば、さっきは蒸し暑かったのに、今は寒い。タオルケットを取り上げられたに違いない。

変な夢を見る。右に寝返りを打っても、何度打っても、壁にぶつからない。タオルケットも、いくら回っても体に巻きつかない。次から次へと、果てしなく広いシーツを開拓してゆく。寝返りを打つ度に、新鮮な、涼しいシーツにめぐり合う。

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