7.21.2005

黒いシャンパンに橙色

昨夜、仲良くさせていただいている、モノクロビジョンというバンドの解散ライブに行ってきました。はかないモンだとセンチメンタリズムに浸りながら歩いていたら、うっかり地下鉄の出口を間違えてしまい、結局JR渋谷駅をまるまる一周してしまい、汗だくに。ライブでも仕事でもない限り、極めて縁の薄い街なので道に迷いまくるのも当然か。西口のバスターミナル外れ(?)の歩道橋で立ち止まってしまったついでに、周りを見渡してみる。記憶が正しいかどうか分からないんだけど、この街の灯りって、黄色が多い気がしてしょうがない。街路灯なのか、たまたま店の看板で黄色いものが多いのか、風景の一部と化してしまった工事現場なのか、それともただの妄想。青黒い空に、下から不健康なオレンジっぽい黄色いスモークが、毒々しいカクテルのように混ざる。そなイメージが強い。

当たり前すぎるけど、なーんでもあるんだな、本当に。半径数キロ内になんでもある。食べる所も、物欲を満たすところも、性欲を満たすところも、寝るところも、冒険するも隠れるもクレイジーでいようとノーマルでいようと一人でいようと団体であろうとなんでもいい。それぞれの人の居場所がしっかり設けてある。それは、ひっそりした漫画喫茶であり、クラブであり、109であり、路地であり、アベックが隠れてキスするビルの間の隙間であり、ヘルスであり、個人経営っぽいいかにも怪しそうなカフェであり、無数のラブホテルであり、無数の飲み屋であり、無数の本屋とスターバックスであり、あのライブハウスもそう。全部、不特定多数の誰かさんの行先。

世代交代をヒシヒシ感じる。渋谷をぶらつく子たちが、とてつもなくたくましく見える一瞬もあれば、どうすればこんなに疲れきった顔になったんだろう、と思う時もある。僕の表情はもう乾いたセメントとなってしまってるのでしょうか。

ライブはとてもよかったです。
モノクロビジョンさん、本当にお疲れ様。
またいつか渋谷に誘導してやってください。

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