4.18.2005

悟らなくても良い

ピカソの死に際の言葉、「俺に乾杯」。らしいです。一つの頂点だったんでしょうね。それに加えてとんでもないエゴ、というのもありそうですが。でも、かっこよくてステキな言葉ですよね。到底ピカソなんぞ次元が違うことは重々理解しているので、突然ナルシスト炸裂することはないです。ご心配なく。まぁ聞いてやってください。

「今はまだ一生懸命弾いてるだけ」、と某モノクロビジョンというバンドの名ベーシスト、A氏はふと言う。私は彼女等・彼等のステージを2度しか見たことがないけれども、客席からは、力強いステージにしか見えなかった。「これなんですよ」感が伝わってきて、迷いを感じなかったのです。でも、どのバンドもそうかもしれませんが、こればかりは実際弾いたり歌ったり叩いたりする本人等しか分からないことなのかもしれません。

僕も「今はまだ一生懸命弾いてるだけ」、感じます。そして、いつか「俺に乾杯」に近づけるかどうか分からないけど、目指してることは確かなのかなと。ただ、別に今、「俺に乾杯」じゃないからって、「俺ってうんこ」と思ってるわけじゃない。どちらかという言えば下手の分類に帰属するとは思うけど。「うんこ」と「下手」の違い。下手には下手なりに「希望」というオマケでもれなく付いてくるのです。うんこは抵抗できず、栄養の部分だけ「時代」という名の大腸に吸い取られ、「過去」という名のぼちゃん式トイレに「ひゅゅゅ~~・・・ん。ポテ。」と空しく消え去って行くだけの運命なのです。気が遠くなってきた・・・。そして少しばっちい・・・。ごめんよ・・・。

その過程が好きなんです(うんこの過程じゃないですよ)。「俺って一生懸命」っていうとなんだかまたエゴいニュアンスになってしまいますが、何かに向かって歩いてる感覚というか。モーションがあるとういか、一つ一つの「ライブ」の瞬間のイク(きゃ)瞬間じゃなくて、日々の「活動」全体からの微妙な達成感みたいな。年一度のスキヤキではなくて、慢性的に味覚と嗅覚の間をさまようかすかなミントの香。もちろん両方味わうことに越したことはないのだけど。

ということで私も、覚えていれば、死に際にピカソの真似を実行してみようかと思う。なんだか今日はおかしなテンションでお届けしました。

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