2.21.2005

他人の一歩前

兄ちゃんから久しぶりにメールが届く。数ヶ月に一度のペースのやりとりだ。どうよって。兄ちゃんははるかアメリカに住んでいて、医者。いわば自慢の兄ちゃんというやつである。勉強優秀、体脂肪率は多分一桁、なにしろ医者、趣味は多数で、私の記憶が正しければ女子供に対してもやさしい人間である。愛読書はエマヌエル・カント・・・(は?)。犬は黒いニューファンドランド。おいおい、さわやか過ぎんぞ・・・。今は病院の集中治療室で働いているが、相当大変なのだそうだ。一番重症な患者達を、なんで病院で一番眠い人たちに任せちゃうのかねぇ、という。俺も姉ちゃんもギター買ったよーってさ。カミサンと子供は元気かって。

私には兄弟が3人います。一番上の姉ちゃんは小学校の音楽の先生、兄ちゃんは医者、それと高校生(だったっけ・・・)の妹がいる。残念ながら兄弟間の連絡は、兄ちゃんと同様、数ヶ月に一度メールがあるかないか。仲が悪いわけではないが、住む世界があまりにも違うから、共通の話題が普通にないのである。あっちでの生活があまりにも長いこともあり、3人とも日本語もどんどん忘れているのではないかと思う。当然私の英語力も衰えてるわけで(の割には日本語が未だどん詰まり)。でも、たまーに連絡したくなるのであります。兄弟愛足らんぞお前ら状態だが、今のところ、このペースが心地よい。とりあえずお互い忙しいということで、それが逆に安心させるというか。

兄ちゃんは時々不思議なことをいう。「お前は日本に帰って、兄弟で一番賢かったかもね」。いやいや、何をおっしゃいますかお兄サマ。でもまじめな話、アメリカ生活が長いと思いきや、未だ溶け込めてないこともよくあるらしい。顔が顔だからって。でも、そういう話を聞くと、自分も果たしてどれだけここに溶け込みきれているのか自問したり。

自意識過剰だよね。

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