12.22.2004

行きつけの店

最近、行きつけの店が出来た。実は、どこまでが「良く行く店」で、どこから「行きつけの店」と呼んでいいのかはっきり分からないが、ご主人とお上さんと話してるうち、お互いの家族構成くらい知る仲にはなったので、まぁこの際「行きつけ」と呼んでしまおうかと。

バーとか、洒落たものではない。昔ながらの洋食屋さんである。敢てハンバーグを箸で食べるようなところ。ご飯と味噌汁とおしんこが当たり前のようにでる。派手さはまったくなく、いたって真面目な味付け、まさに見て味が分かるというやつである。主人も奥さんも口数は少なく、BGMはくたびれたラジカセからのクラシックやジャズ。カウンター席から見える厨房の冷蔵庫には大きな看板「携帯は外でお願いします」。見回す限り客に要求される掟はこれだけのようだ。

先週末、前の会社の友達O君がウチの子供に合いにきたので、その後二人でその店で昼飯を食べた。O君とは入社時が近くて、3年間くらい同じ部署で働いた。証券会社でM&Aのアドバイザーの仕事と言ってもピンとくる人も少ないかもしれないが、とにかく下の人間としてはハードな毎日だった。数々の徹夜、修羅場を一緒に経験した仲間なのでその気になれば思い出話は絶えない。そういう仲間だからこそ、変に見栄っ張りなことはしたくなかったし、普通に美味しいものを普通に食べて普通に話したかった。

この店があって本当によかったなぁ、と思えてきたのでした。

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