12.14.2004

マーケティング

果たして音楽の聞き手となってもらいたい人、いわゆるターゲットマーケットは誰だろう、と思った。きっかけは以下の、somatoneの掲示板へのエントリー:

私的にもっとも感動した時の「かっこいい!」を送りたいと思います。
次々と良い曲つくってください。
あえていうと聴く人を選ぶバンドですか?「80年代→凡ジョビ、版ヘイレン」
という連想の人には(そういったバンドも悪くはないと思いますが)馴染めな
いのかもしれません。そういう人もぐいぐいひきこむバンドになってください。
またいつか成長のようすを見にいきます。


まずは、非常にありがたいお言葉である。

僕らは今のところ、多少ステージを考えて曲を組替えるものの、基本的には単純に自分達が良いと思える音楽を作ってる。その方向はそれなりに正解だと思うし、今はあまり方向転換したくない。ただそれと同時に、実は言うと僕らが目指す音楽に対する市場ニーズも決して無くはないとさりげなく僕は思ってたりする。上手いだとか下手だとかカリスマある・ないとは関係なく、「シリアス」な音楽を受け付ける人はいると思う。きっかけがないだけであって。だって、ワメくようだけど、最近の邦楽を聞いてると、元気付けだとか無条件なやさしさといった、決まった極端な感情をリスナーに押し付けてるような気がするし。他の感情をかき消すような「濃い口」だと思う。いずれはストレートに、ありのままの感情と向き合うための音楽も受け付けられるのでは。ちなみに、勘違いしてほしくはないのだが、これは「シリアスな音楽」全般についてであって、決して現状の僕らの音楽に人が押し寄せてくるなんて思ってない。まだまだまだまだまだだと思う。まだまだまだまだだってば。

ただ、あくまでも「試してみるか」、とリスナーの心が開いてないとどうしようもならん。すなわち、「思い出の音楽」とまったく縁のない音楽を一切受け付けられないマーケットを捉えるのは非常に難しいと思う。ということで、多分、今後バンドを売り込むことにあたって、ひとつの大きな課題はいかにライブハウスに普段踏み入れないような人に対して「きっかけ」を作るかだと思う。

なんか性格の悪い評論家みたいだけど、がーーーっと書いてみた。

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