12.27.2004

ワイドショーのBGM

「ワイドショー大好き!」と真っ向に発言する人はそっち方面の奥様方でもない限りあまりいないと思うが、ついつい見てしまう人は結構いるはず。内容の浅さや好き勝手な情報操作はまぁ誰もが分かっていると思うが、今日は別な側面からワイドショーというものを批判したいと思う。

今朝の「とくダネ」。この番組の特徴、基本的に「人死ぬ系」のニュースがトップの場合、いつものオープニングの明るい音楽を省く。当然今朝はスマトラ沖の津波の話で始まるのだが、音楽なしで始まり、小倉アナウンサーはいつもの不自然にピッチの高い「おはよぉぉざいや~す」ではなく、敢えて低い声でぼそっと「おはようございます」である。どうせ芸能ネタに話がうつれば、「いやー、暗い話はさておきましょうよ、はっはっはっ、それでモー娘がぁ」といつもの頭悪い展開になることはわかってるんだけど(おすぎが隣で待ち構えているのだ)、ここまではワイドショーなりに、まじめな話だからしっかり扱ってるのね、と思える。では、VTRを・・・。ドドンドンドン・・・ドドンドンドン・・・。モワ~~~~。「昨夜日本時間のx時ごろ・・・」B級映画だぁー。このオープニングだけで、フィクションの香水がかかった現実となり、肝心な現実感、生々しさ、事の重大さがメタメタに壊されてる。ニュースならニュースらしくドライにやればいいのに・・・。敢えてこのようなチープなBGMを入れる必要がどこにあるのか。無くても十分衝撃的なストーリーではないのか。それともバラエティー感覚を織り込まないと人が見ないということなのか。こんなんじゃあ、見てる人、ましてや被害者はかなり不愉快なのでは。それとも、こうでもしないと視聴率が取れないのか。いずれにしても悲しい取り扱いだと思いました。大げさだとは思うが、ある意味、音楽の悪用だと思いました。

不祥事で騒がれてるとはいえ、ニュースを一番まじめにやってるのはやっぱりNHKなんだなぁ。

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