5.25.2012

夏がこなくなったら

じわりと攻め寄る熱気。

子供の頃の夏休みと言えば、あの果てしない退屈さを思い出す。あり余った時間とエネルギーを何に向ければ分からず、もやもやしつつも結局ほとんどの時間をごろ寝で過ごす。時間を潰すという言葉には、個人的には説明しがたい後ろめたさが伴うが、まさに子供の夏休みを形容するのに適した言葉に思える。現代の子供はそう呑気にしていなさそうだが、少なくとも私が子供の頃はそうだった。ちなみに、どちらも良し悪しがあるかと思う。

それでも、もったいないという気持ちは無いわけではなかった。マンガのワンシーンのように草はらで寝転がって(結局寝転がるのだ)、流れる入道雲を見上げてみたこともあった。最初は気持ちいいものだが、これまた数分も経てば額から汗がにじみ出て、ごろ寝をすること自体が苦になり、すぐやめてしまった。再び家に退散して、つくりおきの冷えた麦茶をがぶ飲みして、いっちょまえに、ぷはぁ、とか言ったものだ。

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