1.30.2011

ちゃんと考えたい

娘の名前は明美という。今年27才になる。名前の由来は、生まれた時間がちょうど夜明けだったので、その朝焼けを見たときに思いついた名前だった。

いま、彼女は私に腹をたてている。この一時間ほど、手洗いに閉じこもったまま、大泣きをしている。時折、クソオヤジ、馬鹿、キモイ、など、ドアの向こうから聞こえてくる。実は、今日は明美の結婚式なのだ。とても、困っている。

さきほど控え室で、お父さんは、会社の人以外でどんな人を招待したの?そんな話をしていた。私の大学時代の同級生に、娘と同じ名前の明美ちゃんと言う女性がいる。いまでも仲が良く、たまたま仕事の付き合いもあって披露宴会場にも来ている。

娘は笑いながら、まさか、昔の彼女とかじゃないよね?とちゃかしてきた。

まあ、ほんの一瞬な、と正直にいった。これが間違いだった。

…お父さん、それ、本気で言ってるの?娘の表情が険しくなった。…まじめに気持ち悪い。

たしかに、妻にも話したことのない話だった。隠していたつもりもないし、あまりにも昔のことなので気にしてもいなかった。

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