6.02.2010

半透明人間になった理由

瑞樹です。最近透明人間になりました。

正直、透明人間でいることはもう少し楽しいものかと想像していましたが、実際のところそうでもありませんでした。はじめてチャンスが訪れたときは、いろいろな妄想がぽわわーんとわきました。女風呂なんてぬるま湯に留まらず(否定はしないが)、自分の中では世界征服の途中くらいまでは構想に入っていました。

いま後悔していますのが、いささか浮かれすぎて色んな人に相談したり、言いふらしてしまったことです。ようするに、私の周囲がものすごく警戒するようになってしまったのです。気づいたら軍事施設の「対透明人間対策」も高度なレベルで導入済みでした。カードキーシステムと、相当考えたようです。しかも、噂というものは実に山火事のようで、おそらく軍隊から民間にも伝わり、近所の銭湯にまで万全なセキュリティが設置されていました。女風呂の一歩前に、物理的に開けなければならないガラスの扉。これでは、ばれる。脱衣所止まりでした。あっぱれです。

まさに透明人間返し。

ならば、半透明人間になり幽霊としてなりすますのはどうか、と私は考えました。そう、透明人間は見えない分、’見えない故に’なめられるのに違いない、と。

幽霊であれば、文句は言われないだろう。

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