6.01.2010

書く

ヒナミケイスケです。

テレビや映画やお芝居を見ていて、いつも感じる違和感があります。それは、役者さんが大事な場面でびしっとセリフを言えることです。怒ってるときは的確にその理由を怒鳴りながらも上手く表現できたり、愛の告白をするときは遠くを眺めながらすらっと照れずに言い、悲しいときは品のある具合に鼻をすすったり。

でも、現実の人間はというと、多分大事な場面でへまをするのが自然だと思います。言いたかったセリフを忘れたり、噛んだりドモったり、言葉が多すぎたり少なすぎたり上手く締まらなかったりもします。感情が強ければ強いほど。

ドラマのキャラクターはその大事な場面の後、カメラの視野から解放されたらすがすがしい気持ちで、やってやったと思えるかも知れません。でも現実では、上手く伝えられなくてモヤモヤを抱えたまま寝返りをうってる人が何人いるか分かりません。

文字にはそういう悩みがないから、好きです。何度も書き直すことができます。際どいことや猛烈に恥ずかしいことだって、自分が言葉を発するときのアホ面を気にせずに表現できます。

ずるいけど、これは文字のいいところだと思います。

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