5.05.2010

緊急マニュアル

第二章

堀北真希と二人っきりで食事することになり、口説き落とすまでは望めないものの何とか希望だけでもつなぎとめたい場合の緊急対応

まず、この章を活用することになった君に心からおめでとうと言いたい。死ぬほどうらやましい。恐らく、君も堀北真希のファンであろうから、そのときが訪れたら君の頭が真っ白になっていることを想像できる。私がついてる、心配するな。

まずは、落ち着け。ハキハキ簡潔に自己紹介することを忘れてはいけない。彼女はまず君に興味がないと考えればいいが、会話を円滑に進めるにあたってせめてその場で名前だけでもインプットしておいた方が良い。ポイントは、名字だけ。フルネームを覚えさせるのは、ハードルが高すぎる。余裕があれば、佐藤や鈴木や田中な諸君は覚えやすくかっこいい偽名をあらかじめ用意しておくといい。

堀北真希は有名で当然。彼女の正体については軽い確認程度でよい。知らないフリは、わざとらしいしかえってウザく感じるかもしれないのでお勧めしない。一方、本名や年齢とか踏み込みすぎた質問はかならず避けたい。あと、仮に尋ねられたとしても、絶対会話中に具体的な作品に言及しないことだ。これは大いなるワナである。絶対やめておけ。真のファンならご存知のとおり、彼女の演技はひどい。映画、CM、テレビドラマにしろ、まず良い役に恵まれないし、どのみち全てあの独特な愛らしい棒読みしかでてこない。ほめるところは他に沢山あるはずだ。勇気をだして、人間性を引き出してそこをほめろ。捨て犬みたいなぼーっとした笑顔が素敵、とか。

その二点をクリアできれば、食事はなんとかクリアできるだろう。残る問題は、どう連絡先を聞き出し、次会う約束にもっていけるか。そこは、残念だが君自身の人間力に尽きる。ようするに、君が堀北真希に対してイヒヒな下心が少しでもあった場合、それはどう隠してもバレてしまうのだ。それくらいの洞察力は持っているに違いない。あくまでも100%プュアな想いを持つ者だけに彼女は心をひらくのだと思う。

それでは。

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