4.16.2009

ナミヘイに会った

今朝、バス停での出来事です。

列の先頭に中学生の男の子が2、3人集まっていました。学生服は少しダボダボ、声は少し大きめ、眉毛ちょっとイジり過ぎた具合の、いわばチョイ悪風の中学生でした。言いかえればごくごく普通の中学生だということになるかもしれません。その中学生たちの後ろには40代か50代くらいの男性会社員が一人、そして私。

前の便が発車したばかりだったためか、今日はバスが来るまで大分待ったような気がします。その間、私の後ろにずらーっと列が長くなっていきました。そこで、新しく中学生が2人、結構豪快に列に割り込んで先頭に立っていた子たちと合流してしまいました。あれーと思いつつも、ちょうどそのタイミングでたどり着いたバスが結構空いてたので、まぁいいや俺乗れるし、と思い、私はその場はスルーすることにしました。

ところが、私の前に立っていた会社員は実はとても勇敢な方で、中学生たちが乗り込むまえに半場強引にバスに乗り込み、お前らはちゃんと列の後ろで待ってから乗れ、と長ーい列に指をさして淡々と言い捨てました。特に大きな声でもなかったのに、迫力満点でした。あれーと思いつつも、私はその勇敢な背中を追いかけてバスに乗りました。自分だけのことじゃなくて列のみなさんの気持を代弁できたおっさん偉すぎ、と思ったのと、自分もまだまだ未熟だな、と思わせる瞬間でした。

あっけにとられた中学生。いつの間にやら怒鳴られるわ、先を越されるわで踏んだり蹴ったりなわけです。ただ、残念ながらこういった瞬時の修羅場には弱いようで、悔しい表情をしながら、必死に、何か言い返さなきゃ、と一生懸命考えてるのが分かりました。ただ、おじさんはショッカーのように攻撃されるのをつったって待つ暇なんぞないので、バスの中に消えていきます。

彼の姿を見失う前に、焦った一人の中学生が小さな声で発した言葉はまったくもって意味不明でしたが、なんとなく彼らの微笑ましい心の現われだったような気がします。

「うるせえ、クソガキ」

その後、バスの中で彼らの様子をチラっと見てみたら、みなさん黙って恥ずかしそうに床とにらめっこしていました。がんばれチューボー。

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