1.15.2009

世界選手権

時々、森山直太郎をパソコンで見ます。
何か、告白してるみたいでドキドキします(笑)。

彼が歌を通じていったい何を伝えようとしているのか、多分いろんな人が彼の音楽を聴いてそう考えながら楽しんでおられるものと想像しますが、残念ながら私はその領域には追いついておらず。深く考えたことはないのですが、彼の歌い方とか言葉の響きが漠然と気に入っています。私、歌にまつわる技術的なことについても全くの素人ですが(なんだか今日もぶっちぎりの役立たずですみません)、僕の心の中で森山直太郎は「たちつてと」と「がぎぐげご」の達人です。とりわけ、「が」の世界選手権があったとすれば、相当いいセン行くんだと思います。

彼の曲で、「生きてることが辛いなら」というのがあります。これ、時々テレビで流れたりします。下記が、その曲の出だしの歌詞です:

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生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日と経てば元通り
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作詞:御徒町凧、という人

ここまでこのお話に付き合ってくださっている勇敢な読者様がいれば、一度彼が歌ってるところをyoutubeなどでご確認いただいて、上記にある三段目の最後にある「悲しむが」の「が」に耳をよせてみて下さい。すごくステキな「が」なんです。ソフトな感じでノドの奥から「が」が出てきて、ピッチを微妙にウニュって上げて、容赦なく息をプツンと切るんです。すごく切なくなります。「が」って、英語でいえば「but」的な存在で、「but」と言っておきながら次の行に移るまで宙ぶらりんにして、気持悪くて、その間が結構気持良くて。

それと、その三段目の言葉の区切り方もすごく遊び心があって。「コイビトトオヤワカナシムガ」のなか、二つの「ト」が並ぶところ、意味的には全然親戚じゃないのに二つの「ト」を強引につなげていたり。踊っててスキです。

えーと・・・ごめんなさい。

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