2.13.2008

小判じゃ小判

そんなわけで、そんな小さな私の小さなよろこびの一つは、寝る前に録画貯めしておいた「まんが日本昔ばなし」を見ることです。昨年一時期の再放送が発表されたとき、この大作をオンボロVHSのデッキで録るのは、兎に角イカンもしかしたらモテんと感じ、その勢いでHDDレコーダーという代物に手を出す決心をしたのです。いつの間にやら新しいメカの操作にめっぽう弱くなった自分にとってはそこそこ勇気を要する決断でした。

それでも、布団にくるまって昔ばなしを見ながらうたた寝するのは至福の時です。ボウヤ~の頃と比べて微妙に雑念が交じってしまうのも悩ましいところですが。意地悪じいさんやスケベじいさん、欲張りじいさんやケチじいさん、うーん実にけしからんが気持ちが分からんでもないな、と。当時のじいさんはずいぶんアクティブだったもんだと。走ったり転んだり地獄や極楽を行き来したり子育てしたり、そりゃもうやり放題で。なんとなく、いや多分当時も語り手がお年寄りだったはずだから、どうしても物語もじいさん婆さん中心に構成されてたのかなあ、とか。小判ってどんくらいもらってうれしいものだったのかなあ、とか。

そういえば、誰かから聞いた話ですが、日本人はどの人種よりもカネに弱いという学説があるそうです。一億円のラインで、たいていの人は魂を売ってしまうんだとか。

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