10.05.2007

陰陽の乱用

「いやぁ、今日の試合は実に残念でしたね。0-3の大敗となりました。」

「はい、自分たちのサッカーをやらせてもらえませんでした。悔しいです。相手が僕らのサッカーをやらせてくれれば、必ず勝てた試合だったと思うのですが。」

「そうですよね。敗因はどう思われますか?」

「いや、自分たちのサッカーをやらせてもらえなかったことに限りますよ。何ですか、あの"ディフェンス"というやつ。僕らのパスをぜ~んぶ邪魔したじゃないですか。しかも、僕らがボールを持ったとたんに目の前に現れたり、二人がかりでボールを奪ったり、タックルしてきたり。あれじゃあ、せっかく練習してきたフォーメーションとか全然使えないし、ゆっくり考えられもしない。本当、相手は何を考えてたんだか。」

「相手のオフェンスもかなりコソクでしたね。せっかくマークしていたストライカーを使ってこちらのディフェンスをおびきよせて、他のフォワードにパスしたり。まったく予想外でした。せっかくの意気込みだったんですけどね。」

「ええ。昨夜のインタビューのときも、僕らは自分たちのサッカーをやることだけを考える、って強くみんなに伝えたはずなんですけどねぇ・・・。いやぁ、今日は相手がそれをやらせてくれなかったんで、ファンにかける言葉が見つからないですよね。全然相手には伝わってなかったみたいで。いやぁ、僕らがあやまるのもなんですが、本当に申し訳ない。」

「いやぁ、全然悪くないですよ。やらせてくれなかったんだから、仕方がないですよね。」

「ええ、まぁ、その通りなんですけどね。いやぁ、悔しい。自分たちのサッカーをやらせてもらえれば、今年は全勝するはずだったんだけど。」

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