7.24.2007

池袋とイワシ

小さい頃、家族と池袋のサンシャインシティに行った記憶が残っています。今は住まいも仕事も池袋とは大分離れています。そのためか、池袋に対しては同じ東京でありながらも、キロメーターで表現できる以上の距離を感じてしまっています。

自分は忘れがちですが、「サンシャイン60」は当時は日本一の高層ビルでしたね。サンシャインシティに連れてってやるぞといわれ、「よく分からんけどとにかく高いぞ」という漠然とした期待に浮かれていたのを覚えています。「サンシャインシティ」なんて言葉の意味も知らなかったし、その分ネーミングのムダの長さ、何ともいえないゴロの悪さ、不可能な発音が僕にとっては奇妙極まりない印象を残しました。ちょうど同じ時期に下のような、キン肉マンの悪魔超人がまぎらわしくも登場するものだから、私の幼い脳みそはいっぱいいっぱいだったはずです。変身するのか・・・と。でも、その中にある展望台やプラネタリウムは私の期待を裏切ることなく、私はサンシャインシティをとても気に入りました。中でも好きだったのは別館最上階の国際水族館でした。


"サンシャイン"
名前の由来もサンシャイン60といわれているそうです。


水族館の入り口には大きな筒状のイワシの水槽があります。中ではひたすらイワシの群が回っています。時計回りだったっけ。そこに顔をベタっとつけて一つのイワシに目をつけて一周するのを追っていけるか何度も何度もチャレンジしたのですが、毎回見失ってしまいます。気づけば家族はイワシの水槽を後にし、順路をたどってデンキウナギの方に進んでいました。

去年だったか一昨年だったか忘れてしまいましたが、自分の家族もサンシャインに連れて行きました。半ば、ただ自分の思い出の場所にもう一度行きたかった気持ちもありました。うれしいことに、イワシの水槽もまだありました。20年以上も、グルグル回っていたのです。うれしいことに、子供もイワシの水槽に興味を持ってくれました。つかの間でしたが。

イワシは生まれてから2年で成魚となり、約8年間の寿命といわれています。20年も経つと、水槽の中の人口(漁口?)が完全に入れ替わっていることになります。四六時中グルグル回っていて、よくぞ繁殖するヒマを作ったもんだと関心してしまいました。それとも、水槽の外から調達されてきたのか。

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