あまのじゃく
火曜日、夕暮れの出来事。
12、3才くらいの男の子が一人でファミリーレストランに入ってきた。モジモジしながら、レジの周りをうろうろしている。通り過ぎた、ウェイトレスのお姉さんが少年に気づいた。親はまだ駐車場かしら。ただ、いくら待っても親が店に入ってくる気配がなく、男の子のモジモジはますますエスカレートするし、顔はすっかり赤面していた。お姉さんは少し心配になって、男の子に話しかけることにした。きみ、具合でも悪いの?トイレ?すると、男の子はちいさな声で、ひとりお願いします、という。中坊が一人でファミレスなんて珍しいわね、と思いながらウェイトレスは男の子を席に案内した。母子家庭かしら。
「チョコレートパフェ。」
男の子は席に着いたとたん、メニューを見ずに大きな声で言う。
はいはい、かしこまりました。チョコパひとつね。ってかチョコパかよ。
男の子は一気にパフェを平らげ、再び呼びボタンを連打する。
「ハンバーグ。」
変な子ね・・・。
男の子はその時、すこし笑っていた。
「コーンスープ。」
クスクス笑っている。
逆なのね。子供って些細なことでウケるのね。
幸せよねぇ。。。
すこしムカついたが、相手も相手なので調子を合わせてやることにした。
「お客様、ドリンクバーはあちらですよ。」
男の子は喜んだ。
最後はお冷ね。
「はい、お水よ。これで最後ね。」
「お姉さん、ありがとう。じゃーね。」
「はい、ありがとうございましたぁ。」
男の子はそのまま席を立ってとっとこ店を出て行った。
お姉さんが、その後店長のカミナリにあったというのは言うまでもない。
12、3才くらいの男の子が一人でファミリーレストランに入ってきた。モジモジしながら、レジの周りをうろうろしている。通り過ぎた、ウェイトレスのお姉さんが少年に気づいた。親はまだ駐車場かしら。ただ、いくら待っても親が店に入ってくる気配がなく、男の子のモジモジはますますエスカレートするし、顔はすっかり赤面していた。お姉さんは少し心配になって、男の子に話しかけることにした。きみ、具合でも悪いの?トイレ?すると、男の子はちいさな声で、ひとりお願いします、という。中坊が一人でファミレスなんて珍しいわね、と思いながらウェイトレスは男の子を席に案内した。母子家庭かしら。
「チョコレートパフェ。」
男の子は席に着いたとたん、メニューを見ずに大きな声で言う。
はいはい、かしこまりました。チョコパひとつね。ってかチョコパかよ。
男の子は一気にパフェを平らげ、再び呼びボタンを連打する。
「ハンバーグ。」
変な子ね・・・。
男の子はその時、すこし笑っていた。
「コーンスープ。」
クスクス笑っている。
逆なのね。子供って些細なことでウケるのね。
幸せよねぇ。。。
すこしムカついたが、相手も相手なので調子を合わせてやることにした。
「お客様、ドリンクバーはあちらですよ。」
男の子は喜んだ。
最後はお冷ね。
「はい、お水よ。これで最後ね。」
「お姉さん、ありがとう。じゃーね。」
「はい、ありがとうございましたぁ。」
男の子はそのまま席を立ってとっとこ店を出て行った。
お姉さんが、その後店長のカミナリにあったというのは言うまでもない。
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