本田さんおめでとう
銀行口座の通帳におかしな記載がある。
「オメデトウゴザイマス ゴレンラククダサイ」
「03-xxxx-xxxx」
男は早速携帯電話からかけてみた。
「東京リズホ銀行です」
「あのう、通帳にオメデトウゴザイマスという記載があったんですが・・・」
「少々お待ちください!」
受付の女性の声は相当うろたえた様子だった。数十秒待つと、年寄りの男の声がする。東京リズホ銀行の頭取、安部と言います。おめでとう、本当におめでとう。なんのことでしょうか。ふと思った。先月買った宝くじか。大当たりでもしてしまったか。いや、仮にそうだったとしても、なぜ銀行の頭取と話す必要があるのだ・・・。
色々な思いが頭をよぎった。
いまどちらにいるんでしょうか?今ですか?そう、今。中野ですが。今から車を向かえに行かせますので、そこで待っててください。大手町の本部まで来ていただきます。さすが頭取だけあって、なぜか五分後にピカピカの黒のプレジデントが男の前に現れる。ここまでとなると、さすがに男は動揺した。
銀行の中央本部のカウンターを過ぎ、VIP席をも過ぎ、さらに長い廊下を抜けて、見たこともない豪華な応接室に案内される。その中には、10名ほどの年老いた紳士が待ち受けている。
「私はいったい、何があたったというのですか・・・」
男は声を震わせながら尋ねた。
「不老不死の身体です。10年に一度、抽選で男性を一人選んでいるのです。」
「いやあ、本田さん、本当におめでとう。自分のことのように嬉しいよ。」
「オメデトウゴザイマス ゴレンラククダサイ」
「03-xxxx-xxxx」
男は早速携帯電話からかけてみた。
「東京リズホ銀行です」
「あのう、通帳にオメデトウゴザイマスという記載があったんですが・・・」
「少々お待ちください!」
受付の女性の声は相当うろたえた様子だった。数十秒待つと、年寄りの男の声がする。東京リズホ銀行の頭取、安部と言います。おめでとう、本当におめでとう。なんのことでしょうか。ふと思った。先月買った宝くじか。大当たりでもしてしまったか。いや、仮にそうだったとしても、なぜ銀行の頭取と話す必要があるのだ・・・。
色々な思いが頭をよぎった。
いまどちらにいるんでしょうか?今ですか?そう、今。中野ですが。今から車を向かえに行かせますので、そこで待っててください。大手町の本部まで来ていただきます。さすが頭取だけあって、なぜか五分後にピカピカの黒のプレジデントが男の前に現れる。ここまでとなると、さすがに男は動揺した。
銀行の中央本部のカウンターを過ぎ、VIP席をも過ぎ、さらに長い廊下を抜けて、見たこともない豪華な応接室に案内される。その中には、10名ほどの年老いた紳士が待ち受けている。
「私はいったい、何があたったというのですか・・・」
男は声を震わせながら尋ねた。
「不老不死の身体です。10年に一度、抽選で男性を一人選んでいるのです。」
「いやあ、本田さん、本当におめでとう。自分のことのように嬉しいよ。」
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