8.02.2006

出不精カメ、馬鹿ネコ

十二支の由来について日本の昔話がある。神が動物たちをお祭りに招き、早い話、1月1日の先着12名様にそれぞれ、年のマスコットキャラクターになれる権利を約束した。動物たちはそれを聞いて大騒ぎして、大晦日から神様の家へとすっとばした。中には姑息な手段をとる動物もいた。郵便局の手違いで神様のハガキが届かなかったネコは、ネズミに集合日をたずねたところ、ネズミはウソをついて1月2日と答えた。ちなみにネズミは一等賞だった。ネコは1月2日に神様の家に到着し、神様にあきれられる。ということで、十二支にネコ年というのはない。

なんとなくネコがかわいそうな話である。

歴史的なつじつまが明らかに合っていないが、なぜか十二支の由来についてイソップ物語がある。というより、自分が昔読んだイソップ物語の本にこの話が集録されていた。設定は大体同じだが、ハブとなったのがネコではなくカメとなっている。しかも、カメは誰かに騙されたわけでもなく、神の家まで遠出するのが面倒くさくていかなかったそうだ。カメが来るであろうと期待していた神様はその後、カメに会いに行き、なぜお前は来なかったのだと尋ねる。出不精なんだよね~と言うカメに対して腹を立たせ、神はそんなに家が好きなら永遠に家から出られない体にしてやる、とカメに甲羅を与えたという。ということで、十二支にカメ年というのはなく、カメは甲羅を背負うことになった。

なんとなくカメの気持ちがわからんでもない話である。

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