7.21.2006

夏のエチュード

昔みたことがあるような、扇風機。
透明の深緑のプラスチック羽根が4枚。
ステンレスの網。白い麻雀パイのようなスイッチが4つ。
「消」「弱」「中」「強」

「強」のスイッチを強く押す。モーターがうるさく鳴り、羽根がゆっくり加速していく。ブォーブォーうるさい。聞いたことあるような音。畳の匂いが思い浮かぶ。小さいころ、扇風機と同じ身長くらいだったころは、夏、風呂上りに真っ裸で扇風機の前に立ってた。

なぜか両手を腰にあててたような気がする。
ジーッと見つめていると、ゆっくりと逆回転しているようにも見える。

「消」のスイッチを押すと、へこんでいた「強」のスイッチがポコっと元に戻る。モーター音は消えるが、羽根が延々と回りつづける。名残惜しく、10秒か、20秒、回りつづけて少しずつ減速していく。

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