3.15.2006

しがらみ

実に恥ずかしい、告白である。
私は高価な楽器を使いこなせていない。
スタジオでも、ライブハウスでも。なんだかね。
努力がまだ足らないのも事実ですが。
どういう物差しでかって。

15歳のとき、初めて2万円くらいのギターと、小さな15ワットのアンプを買ってもらった。エフェクターなんて、知らなかったもんだったから、ギターを直接アンプにつなげてジャカジャカやってた。その時の音はよく覚えている。丸くて、太くて、伸びやかで。当然、上手かったわけじゃない。はじめは本当に、ポーン、と単音をはじくことくらいしかできなくて(実は今も大して演奏はあまり変わってないってことになるが)。でも、あの頃は、ああいい音だ、と確信できていた。何かにくらべてどうのこうのではなくて、絶対的にいい音だと確信してた。力いっぱいはじいても音は割れなかったし、ひずませてもひたすら暖かい音だった。そのギターはというと、父親にバラバラに壊されてしまった。私の夜遊びが原因だった。

それ以来、色々のギターを手にしてきたし、色んなエフェクターとかつかってきて、もしかして私の両手も少しギターに慣れてきたのかもしれない。ただ、あの当初の限りなくシンプルでキレイな音を呼び起こすことには成功していない。本当はそれが一番ほしいんだけど。なんかね。

もしやと思って、あの頃のギターがまだ中古とかで売ってないかと探してみたが、もうあまり流通していないらしい。安くて音がいい、と評判らしいが、いまや珍品。どなたかheartfieldのtalonというヘビメタギターを譲ってください。

あとは練習ね。

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