11.25.2005

一人でオフ会

「ママのこと好き?」

「・・・キライ」

妻はかなりショックだったらしい。
どんな母親だってそうだと思う。
少し可哀相だったが、笑ろうてやった。
あ~あ、言われちゃったね~って。

親子揃って体調が悪かった。風邪とかで。そんな状態で四六時中一緒に過ごせば大人子供問わずケンカの一つや二つはするもの。妻はイライラしてしまい、オモチャを片付けない息子をついついキツ目に叱ってしまったらしい。さすがに言い過ぎたと思った妻はゴメンね、と息子にあやまり、まだグスングスンしてる息子に尋ねた結果がこれだ。その後も妻は息子を名前で呼んだり、一緒に遊ぼうとしたり努力したが、しばらく相手にしてもらえなかったらしい。僕が帰宅したころにはすっかりいつも通りに甘えていたが。

ノウミソに収められた限られたボキャブラリーで一生懸命伝えようとしているわけだ。息子だって。怒りんぼのママは恐い、だとか、もっとやさしくしてくれよう、とか。表現するための材料がないのだから仕方ない。好き、と聞かれてキライ、というしかないのだ。きっと息子も「あ゛~もう!」と苛立ちを感じる時もあるだろう。好きなんだけどキライ、キライじゃないんだけど好きじゃないよ。親にしちゃあ良いショック療法なのかもしれない。でも、いずれは色んな表現をできるようにしてやりたい。じゃないと狂っちまう(笑)。

人の感情って複雑だと思う。ましてや感情というのを言葉にして誰かに伝えるのは簡単なことじゃない(ましてや音楽なんか加えたら、どうとらえられてるなんか検討もつきやしない!)。大人になってそれなりの言葉の数を操れるようになっても、喋りすぎたり、言葉足らずだったり、言葉を選び間違えたり。

言葉を選びすぎたり。僕は言葉を選びすぎて失敗することがある。

喋りたくなくなるときもある。
解釈も、思考も、憶測も、何もかもオフにして。
でも、いつまでもオフしてちゃあ何も進まないんだよね。

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