3.25.2005

地下にもぐると

昨夜、高校時代の友人Sと六本木にて焼き鳥&釜飯屋。彼は外資系投資銀行でバリバリ働いちゃってる人。かつて私も同じ職業だったが、昨年の暮れにピリオドを打ち、現在の会社に転職した。Sの話し振りから、明らかに当時の自分の熱意をはるかに上回るものを感じて、やっぱり自分にとって転職は正しい選択だったと確信する。当然SもSで悩みは決して少なくないが。

2時間弱話し込んだ。会話の内容はお互い漠然としていて、仕事、私生活、セックス、家族、音楽、共通の友人・知り合いの近況の探りあい、という調子でテーマは自由に行き来し、終始宙返り状態で楽しかった。久しぶりにまったく気を使わない話をしたような気がする。

大江戸線経由で帰宅。六本木駅で大江戸線に乗るには約50メートル地下に潜る。次から次へとエスカレーターを乗り換えて、なんだか行ってはいけない所に向かっているのではないかという不安さえ感じる。そして、ようやくホームにたどり着く。ここに来る度に思う。いつも、不気味に、静かだ。22時の六本木はもう少し元気があってもいいと思うのだが、電車のシャフトからごぉごぉと空気の音がはっきり聞こえてくる。わざわざ「六本木ヒルズ前です」とうたってる駅看板の脚注も拍子抜けだ。

車内も同じ静けさに包まれている。清澄白川駅まで20分。空いてたのでシルバーシートに腰を掛ける。目の置き場に困るが、向かい側の窓に落ち着く。とそのとき、かすかな目線を感じる。向かい側のシルバーシートに座っている、20代後半くらいの女性。ショートカットの茶色の髪の毛、長い黒革のブーツ、小さく赤い唇、鋭い目。キレイだった。彼女もキョロキョロしてる。左手の薬指にはコーディネートから少し浮いてるように見える大きな金の指輪。彼女と20分の間、沈黙版ダルマさんが転んだごっこをして楽しむ。降りるときには少し名残惜しかった。「なによ、あの変なスーツ」と思われていたのだろうか。でも、初球はあきらかにそっちだったのだからな。

コメント5archive

Anonymous Anonymous

そうか、富沢祥太郎と飲んだか。
実名を敢えて出してみた。
ケケケ。

11:30 am  
Anonymous Anonymous

そうか、富沢祥太郎と飲んだか。
実名を敢えて出してみた。
ケケケ。

11:30 am  
Blogger cayske

ハズレ。ぶー。

5:35 pm  
Anonymous Anonymous

聡か。山形聡だな!!

11:06 am  
Blogger cayske

おい、こらこら。
こういうときに限ってanonymousぶってんじゃねー。

11:07 pm  

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