3.12.2005

亀だと気づく

韓国は金浦(キンポ)国際空港につくと、早速タクシーを探す。タクシーの列の先頭にいるおじさんが手招きし、「ニホンゴワカリマス」という。さぁ外国だ外国モードで気が高ぶっていたためか、少し拍子抜けだがおじさんのタクシーにのる。世間話を色々したが、15歳まで両親と浅草の近くで暮らしていたらしい。見た目は50-60歳くらいなので、半世紀近く前の日本。もう少し詳しい話を聞きたかったが、うまくかわされ天気や私の仕事の話になってしまう。ホテル前で降りるとき、

「おつりはいくら?」
「あ、韓国チップするんだ。」
「はい。」
「ああ、そう。じゃあはい。」

後ほど現地の同僚から、韓国ではチップの習慣はないときき、少し悲しくなる。初対面の人は基本的に疑わない主義だが、そのときちょっと心を狭くしてみる。それから帰国する日までは仕事漬け。致命傷だが仕事内容はあまり覚えてない(笑)。

帰りは仁川(インチョン)国際空港から。飛行機のメンテナンスで出発が遅れるアナウンスが流れたので、搭乗ゲートの近くにあったスナックバーで日本語で書かれた「おでんうどん」を注文してみる。結構高級そうな韓国料理をごちそうになった同僚には失礼かもしれないが、この「おでんうどん」が実はこのたびで一番美味しかった。別に日本のうどんに似てもいなかったんです。あたらしい味として、美味しかったんです。

機内で見たドキュメンタリーが印象的だった。アンデス山のふもとにある海は栄養豊富で、魚の人口(漁口?)がそこだけで数十億、地球でもっとも生命体が密集しているとのこと。そこだけで人間の人口を上回っている。よくよく考えてみればおかしくもない話だけど、印象に残りました。

やっぱり海外は旅行でも仕事でも苦手のよう。台湾にいたときも今回韓国にいたときもなぜか落ち着かない。共通点がないかと考えてみたが、一つ。どっちでも車酔いした。景色かね。

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