3.08.2005

座って聴く

somatoneというバンドを結成してちょうど半年くらいになります。結成当初は、音楽のジャンルだとか、どういうスタイルを追求するかは敢えてメンバー同士、きっちりとした話し合いはしませんでした。あまり激しいのはやらない等、最低限のキーワードはなんとなく抑えておいた気はしますが。でも、ひとまずは皆さん自由に演奏してもらって、できるだけ自然な形で4人のコアサウンドを引き出したかった、という気持ちがあってのことだったと思います。

今振り返って、出来た曲を聴いてみると、自分達のスタイルが少しずつ形になってきた気がします。順番があべこべかもしれませんが、これをもって自分が潜在的にどのような音楽をやりたかったのか、というのが見えてきたのかもしれません。今日は少しその話をします。もちろん、メンバーそれぞれ違う想いでやってるのは間違いないので、私だけの話かもしれませんが。ちなみに、メンバーの中で一番付き合いの長いギター氏とはこういったことで週一回は必ず喧嘩します。

僕らの曲は、遅くて静かなものが多いです。僕もどちらかというと小心者なので、それがよく肌に合う気がします。僕自身の気持ちとして、音量にしろ音符にしろスターバックスにしろ、様々な過剰供給にあるものに対して少々ウンザリする中、呼吸と隙間を大事にしようとしています。なんというか、ギター氏の言葉を借りますが「自己防衛」。悲しくいても楽しくいても怒っていても、そのそれぞれ感情と向き合える静かな時間を過ごしたいという気持ちです。のんびりはしていません。遅いだけなんです。

ではリスナーに何を期待しているのでしょか・・・今は特にありません(笑)。聴いていただいて何かよいと感じれば、それはそれで僕にとって凄く嬉しいことです。もちろん、共感してくれる人が百万人いて、僕が一生音楽をやっていけるような需要を作り出してくれることに超したことはありませんが(笑)。おっと、危うく宣伝になってしまう・・・。

と、ずいぶん調子に乗って偉そうに語ってしまいましたが、まだまだ駆け出しのバンドであります。まだまだまだだってば。本当本当。

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