11.21.2011

秋の風がふく夜

密集した住宅街に住んでいる。ここらへんは軒並み古い建物ばかり。近所の生活音がよく耳に入る。朝は西側の窓からお隣の洗濯機が聞こえる。風の強い夜は、北側からなにやら錆びたブランコのような音。路上に面した東側から、飲み会から帰る若者達の声。時折突風がふくと、ミシミシ、と、建物がきしむ音がする。

風呂上がりに外に出る悪いクセがついてしまった。遠くにいくわけでない。パジャマの上からコートを羽織って、百メートルほどはなれたコンビニに向かった。秋の匂いがする。パジャマのズボンの裾から伝わってくる冷たい空気か心地いい。

人気の少ないコンビニで若い従業員が一人棚の整理、年配のおじいさんがレジを担当。雑誌の棚を通りすぎ、菓子パンのコーナーで井村屋のジャンボむしケーキプレーンを二つ手に取る。最近の朝飯はこいつとコーヒーにすることが多い。あと、お気に入りの飲むヨーグルトのブルーベリー味。なんとなく、オハヨーよりブルガリアの方が美味しい気がする。

帰って、鍵をしめ、台所とリビングを消灯。ベッドに潜り込む。北側の窓を開けてタバコを吸う。さっき書いた、錆びたブランコの音を聞く。携帯電話の目覚ましを7時に設定する。充電器につなげる前に、なにか書いておくことにする。

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