宝石よ女たちに帰れ
美優は19才の女子大生。高校の頃からの彼氏から指輪のプレゼントをもらった。
シルバーのバンドに細かい花柄が彫られた可愛らしい指輪だった。美優がたまたま雑誌で見たときに、いいなあ、と言っていたブランド品だ。値段は高額で、バイト生活の彼氏が思いつきで手の届くような代物ではない。もちろん嬉しかったが、無理して借金でもしていないか心配になった。ねえ、これ高くなかったの、とやんわりたずねた。
彼も美優の気持ちを察し、告白した。そんなに高くなかったんだ、と。事情を詳しく聞くとどうやら質屋で入手したらしい。
聞いたは良いが、気分は複雑だ。質屋の指輪って微妙じゃない?だって、知らない女が質屋に売った指輪よ?悪い因縁がついてたらイヤかも。素直に言うしかなかった。
そんなこと決めつけられないよ、と彼は言う。良い因縁がついてるかも知れない。
どんな風になったら質屋の指輪に良い因縁がついてるといえるの?
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