5.01.2011

放浪記の踊場

沢木亮太、35才。最近独り言か増えてきた。放浪癖がある。高校を出てから、ずーっと旅をしてる。東京から北海道の間は徒歩で何度か往復している。他にも色々ある。

旅は気楽なものだ。そして、色んな人と友達になったり、時には世話になったりもする。一人旅は、矛盾を感じるかも知れないが人との触れ合いも大事。だから、迷惑もかけられない。

次の旅のための金を貯めなきゃいけないときは、仕事をしてる。都会の時は、移動式のカレー屋台を仲間とやってる。大手町で商売するときは、自慢じゃないが他のカレー屋より何倍も列が長い。こんど、仲間と東北に炊き出しにいく。トッピングもなんもいらない。金をとらないから、さばくのもあっというまだ。素のカレーも美味いんだ、うちのは。

いまは、山荘の小屋番をやってる。5日ずつとか、長ければ一週間もこの小屋にいることだってある。登山者を泊めてやったり、休憩させたり、あとは小屋への荷物運び。缶詰めとかビールとか電池とかな。救助はまだやってないかな。シーズン中は賑やかだが、来ないときは一人でラジオ聞いたり、クロスワードパズルやったり、掃除。山を下りるとパンが食べたくなるんだ。パンはすぐつぶれちゃうから、山にもってくるやつが少ない。ラジオで聞いたんだが、マックのグラタンコロッケバーガーが食いたい。最近独り言が増えてきたな。

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