11.06.2008

スロットマシン

手を握ってくれない?

最近、やたらめったらヴィヴィッドな夢を見る。昨日の夢に登場したのは高校時代の知り合い。知り合い、というより、クラスメートといった方が正しい。会話もほとんどしたことがないし、数年間同じ広い学校にいただけで、記憶に残っているのは顔と名前、以上。好きでもキライでもない、ただの静止したイメージ。

そいつが僕の目の前に横たわっている。
僕を見上げて、そっと言う。

手を握ってくれない?

あまりにも無防備だ。身体は夢の中とは言え正直なもので、いっそのこと襲ってしまおうかという恥ずかしい考えも頭をよぎる。ただ、あまりにも具体的に手を握ってほしいという切実とも思える願いだけが伝わってくるものだから、やむなくその場でしゃがみこみ、右手を差し出す。

手を握ったときの肌の感触、熱、握力が嘘のようにリアルだった。その時点で、あ、夢だ、という自覚はあったがそいつの手の感触だけは紛れもなく本物だった。

結局、いいところで終わってしまうのが夢で。

長時間にわたって身体は緊張していたようで、胃が少し痛い。いったいどこの筋肉で力んでいたんだか。

そんな分けの分からないことが起きるものだから、夢っつうのはただの日常生活の副産物とは思えない。

コメント0archive

Post a Comment

<< Home