12.21.2007

ようは一人が苦手だ

てなわけで、妻の地元をはなれ昨日夕方いったん自宅に戻りました。電車を降りたのがたしか18時とか、でした。この時間帯で自分の街を見ることがあまりないので、行き来する人波が新鮮に見えました。寒いと、みんな目線がまっすぐなんですよね。なんか、ステキな何かを感じます。

まっすぐ帰ってガランとした部屋で過ごすのもアレなので、近所にある焼き鳥屋さんで寄り道をしました。全然飲めないのですが、腹ペコで焼き鳥が食べたかったのです。初対面の飲み屋で、しかも酒一杯も頼まないのもカッコつかないので、背伸びしてビールをひとつ注文し、後はしきりに焼き鳥を頼んでいました。この時間帯、ご主人と奥さん、やたらと食う一人客、妙なくらい進まないジョッキ、狭い店内には大きすぎるテレビとそいつにはもったいないくらい地味な夕方のニュース特集を梅茶漬けでしめる。

「お兄ちゃん焼き鳥好きなのかい?」

「お腹が空いちゃって。」

「死ぬほど働いて腹が減ったのか?」

「いや、実はこんなんで、家に帰ってもメシがないんです。」

「そりゃめでたいな。」

ちなみに奥さんがしゃべり担当。言葉遣いは相当悪いが気持ちのいい。ご主人、焼き鳥を出すたびによく分からない掛け声担当。両方元気。奥さん、ご主人のことをオヤジと呼ぶ。

お兄ちゃんと呼ばれたのは何年ぶりだろう。少し照れくさい。老夫婦は(パターン的にここらへんのお店では大概老夫婦であることに気づき始めた)とても気さく。アレヨアレヨと人生の経緯を引き出される。おたくナマリあるね、どこの出身?地元を一度もはなれたことのない人たちに頭が上がるわけがない(笑)ので、新入りですよろしくお願いします的な空気になる。

面倒くさく感じるときも稀にあるが、私はこの街が好き。

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