奇跡の箱、魔法の瓶
公園のゴミ捨て場で拾ってきてから一週間たつが、我が家の宇宙人は良い具合に地球の生活に慣れてきたようだ。日本語もずいぶん達者になった。なぜか偉そうな口調で喋るようになったのは少し気になるが。子供は宇宙人のことをずいぶん気に入ったようで、名前までつけたようだ。ゴミンゴと読んでいる。ゴミンゴは元々名前なんてなかったものだから、あまり理解していないのか、あまり気にしていない。
「地球人の子よ」
「なーに、ゴミンゴ」
「ママがお料理をつくる、あの部屋にある、あの物体は何だ」
ゴミンゴはヒレでテーブルに指す。
「マホービンだよ」
「魔法の瓶か、それはすごそうだな。具体的な機能は何なのだ」
「ママー、マホービンって何するの?」
「保温」
妻は、ゴミンゴの態度が気に入らない。
トントントン。背を向けたままネギを切っている。
「おい、ママ」
「何よ」
「あれは熱湯を沸かしたり、保温したりするほかなにか・・・」
「保温だけよ。ヤカンで沸かして、マホービンに移すのよ」
「お前たちの魔法というのは・・・その程度」
「そうよ。何かわるい?」
「魔法と呼ぶには多少大げさだと思わないか?」
「アンタの星にはどんな魔法があるのよ」
「聞いて驚くな。食器を自動的に洗う機械が最近開発されたばかりだ。」
「地球人の子よ」
「なーに、ゴミンゴ」
「ママがお料理をつくる、あの部屋にある、あの物体は何だ」
ゴミンゴはヒレでテーブルに指す。
「マホービンだよ」
「魔法の瓶か、それはすごそうだな。具体的な機能は何なのだ」
「ママー、マホービンって何するの?」
「保温」
妻は、ゴミンゴの態度が気に入らない。
トントントン。背を向けたままネギを切っている。
「おい、ママ」
「何よ」
「あれは熱湯を沸かしたり、保温したりするほかなにか・・・」
「保温だけよ。ヤカンで沸かして、マホービンに移すのよ」
「お前たちの魔法というのは・・・その程度」
「そうよ。何かわるい?」
「魔法と呼ぶには多少大げさだと思わないか?」
「アンタの星にはどんな魔法があるのよ」
「聞いて驚くな。食器を自動的に洗う機械が最近開発されたばかりだ。」
コメント0archive
Post a Comment
<< Home