5.22.2007

通りすがりのママらしき

私が住んでいるマンションの1階はコンビニエンスストアだ。案外便利だ。電池を買いに行くときとか、郵便物を出すときとか、その他雑用。小腹が減ったときも。よくよく考えると変だが、自宅に付属してるが故に平気でパジャマ姿で行ってしまう。まぁ。いいとして。大通り沿いなので、長旅のクルマの連中が休憩しているところもよく見かける。若者も、たむろしている。ときにはちょっとばかり珍しい人もうろついている。そして、パジャマ姿の私はそれらの人の目にはちょっとばかり、ちょっと崩しすぎのローカル人として写っているに違いない。
今夜はタバコを買いに行った。
コンビニを出て、早速一本取り出して吸っていた。
4-5メートル離れたところから40代くらいのオバサンに声をかけられる。微妙な距離なので、最初は声をかけられていることに気づかなかった。近づいてくる。火を貸してくれますか、と尋ねてきた。水商売っぽいオバサンだった。火をつけてあげた。
どうぞ。
付けてくださるのね、ありがとう。
ありがとうね、ここで吸ってていいかしら。
オバサンは再び4-5メートルくらい、私から離れる。
また声をかけてくる。
このマンションの人なの?
ええ。
中で吸えないのね。カワイそうね。
ええ、まぁ。はは。
それじゃあ、あたしはここで失礼しますね、ありがとう。
微妙な距離なので、なんだか会話をしている気がしない。
それじゃあ、ありがとうね。失礼します。
なんだか、妙にじれったい。オバサンはそのまま歩いていった。
気づけば私のタバコは風に吸われていっていた。

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