12.19.2005

授かりものですか

ギリシャ神話の登場人物で、神の王ゼウスの娘に値する、ミュースと呼ばれる九つの女神がいる。芸術や学問に従事する者の守り神として昔から拝まれていた。この方々、一応「神」といえどもなかなか気まぐれで、ひいきしがちで、嫉妬深い神様達だったそうな。忠誠心の高い者に、インスピレーションをささやく。ひいきされる分にはいいが、ミュースがヘソを曲げるとそれなりにヘビー級な祟りが下されるらしい。姿をケモノに変えられたり、目をもぎ取られたり、等等等。女神のそれぞれの名前と担当分野をざっと調べるとこんな感じ:

カリオペ(叙事詩)
クリオ(歴史)
エウテルペ(器楽)
タリア(喜劇)
メルポメネ(悲劇)
テルプシコレ(舞踏)
エラト(恋愛詩)
ポリュヒュムニア(賛歌)
ウラニア(天文)

インターネットで拾ったマメ知識だが、ミュース達は絵とか、建築物、いわゆる空間芸術においては関係ないらしい。上記の分野では当時、本とか形に残るものはなく、何らかの形で人前で演説・演奏されたものと言われる。ようは、9人総じて「ライブ」の神様といってもおかしくはない。と思う。

授かりものなんですかね?どうなんだろう。
古代ギリシャ人さんたちの気持ちも分からなくはない、が。
ねぇ、メルポメネさん。

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