9.19.2005

考えてないからこうなる

敬老と秋分をあべこべに覚えていた。日曜日はあわただしく一家を老人ホームへ。90歳目前のじいさんの割には、なかなか元気な母側の祖父。泣き虫で、酒好きで、タバコ好きで、コーヒー好きだ。周囲はボケてるボケてると言うが、我が家が会いに行くときには毎回、タイミングがいいんだか、ただのクールのじいさんにしか見えない。名前もしっかり覚えてくれてる見たいだし。ひ孫とも遊ぶ。私はじいさんと黙々とコーヒーをすすってタバコを一本呑むのを楽しみにしている。ばあさんは1988年になくなっている。

台湾に住む父側のじいさん(故)ばあさん(ホーム)には悪いのだが、私の生涯大半において、意識上「おじいちゃんおばあちゃん」の名称は母側のじいさんばあさんのことをさしていた。二人ずついるという実感が未だ薄い。めさかわいがられたもんな。守護霊っちゅうもんがいるかどうかは分からんが、いるとすれば確実に母側のばあさんだと思ってる。

ホームは敬老イベントでにぎやかだ。偶然、叔父叔母にも会う。ウチの子供から見て、なんて呼ぶんだったっけ。ああそうだ。大叔父さんと大叔母さんか。これでよかったんだっけ。

じいさんとコーヒーを楽しんでいると、よそのばあさんがゆぅっくりとうちのじいさんにアプローチ。

ば:「あたしのことが好きじゃったんだろ。ヨメに行ってもいいって」

じ:「なにぉー」

ば:「そんな元気がないってさ。夫婦はセックスだけじゃないんだよ」

じいさん・私ともに唖然。守護霊激怒?ゾッとした。ボケてるように見えない。マジ、且つシラフだ。人はいつまでも人なのね。ばあさんはじいさんの頭を後ろから両手でつかんで、後頭部にちゅー。ぇぇぇぇぇぇ。。。じいさんの左薬指に未だ、金の結婚指輪がある。ユキコさんのこと忘れてないのね。色男よ、負けるな。

帰りの電車、秋葉原で乗り換え。ベビーカーで下車するときは、電車とホームの間を気にしながらゆっくりおろす。特別混んでたわけでないのに、万年係長っぽい白いワイシャツ君が急いで出ようとして、ベビーカーを蹴ってしまい、あぶないことに。私も特にストレスたまってたわけでないと思うんだが、八つ当たりしてみました。逃げながらも頭ヘコヘコ揺らして去っていきました。歌以外で大声を出したのは実に久しぶり。人間醜いのは分かってるが、少しスカッとしている自分がいた。あぁ醜い。でも、ヨメにもさりげなく褒められてご機嫌。

その夜のレコーディング作業はなんだか、気持ち良く、自然に流れたような気がする。昼間の出来事と関係あるようなないような。

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