12.27.2012

僕の金縛り

最後この感じになったのは4年前だったと思う。久しぶりで歓迎すべき来客でもないが、こいつに限って来るたびに記憶に留めてしまう。

布団に入ってから一時間くらい経ったか、身体は火照って睡眠に近い。意識は一足遅れて半分夢の中だった。目を開いて、閉じる。開いて、閉じる。

灰色、黒。
灰色、黒。
灰色、黒。
黒、黒。
目を開いたつもりなのに光が入って来ない。同時に手足が言うことを聞かないことに気づく。頭の中で10秒数える。11、12、13。それから掛け布団を挟んで、しっかりした重りが左肩にかかる。すーっと布団の空気が抜ける音が聞こえる。
人かもののけか分からないが、現れ方は昔と同じだ。ゆっくり会話をしたいかのようにずっしり居座って退く気配がない。私に乗りかかったまま大事な何かを伝えているつもりなのかもしれない。

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