12.15.2012

鬼ころし外伝

昔々あるところに、事実婚の藤井さんと小原さんがいました。毎朝藤井さんは山へ芝刈りに、小原さんは川へ洗濯しに出かけるのでした。

ある日小原さんが洗濯してると、それは大きなモモがどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。まあ大きなモモ、これは家で藤井さんと一緒に食べましょう、と小原さんはよろこんで言いました。

芝刈りから帰ってきた藤井さんも驚きましたが、早速食べようと包丁でモモを割ったらあらびっくり。元気な男の子がモモの中から出てきました。

藤井さんと小原さんは、モモから産まれた男の子をモモ太郎と名付けました。ただその夜、モモ太郎の名字を藤井か小原にするかで大げんかしてしまい、子育てどころか事実婚解消のピンチに陥りました。

仕方がなく翌朝、モモ太郎をとなりの年金暮らしのおじいさんとおばあさんにおしつけることにしたんだとさ。

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