11.21.2020

他己紹介

私の自慢の兄弟の話。

5つ上の長女。シアトルの学校で音楽の先生をやっている。小さい頃からピアノ一筋の努力家で、思い出はなんやかんやピアノ絡みのものが多い。兄弟の中でもっとも日本語が不得意。正義感が強く、怒りっぽい父親とよく口ケンカしていた。それなのに、いまは年老いた両親の近くで暮らし、愚痴ひとつなく様々な世話をこなし、近況を知らせてくれている。

4つ上の長男は頭が良く、私の憧れだった。シカゴで医者をやっていて、路上生活者や刑務所の医療にも取り組んでいる。喘息持ち。物静かで思慮深く、滅多に怒ることもなかった。思い返せば音楽をはじめたきっかけ、本をたくさん読むようになったこと、静かにゆっくり喋ることを心がけるようになったのは兄の影響だったと思う。

10下の次女はアメリカの自然保護団体の職員で、ニューヨークでデザイナーのスキルを活かして動物園のディスプレイなどを作っている。年が離れているので、同じ屋根の下で暮らした時間が短い。さびしかっただろうが自分なりの社交性を身につけてたくましく生きてきた。もっと兄らしいことできれば良かったのに、とよく思う。

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